「お元気で」の意味と使い方とは?類語や言い換え表現・英語表現も

「お元気で」は別れ際に使われる尊敬表現ですが、こんなに短いフレーズで目上の人に使ってもいいのでしょうか。今回は「お元気で」の意味と使い方を例文と併せて解説します。また、類語や言い換え表現のほかに英語表現も紹介します。

目次

「お元気で」の意味とは?

「お元気で」の意味①:健康を気遣う別れの言葉

「お元気で」は「相手の健康を気遣う別れの言葉」で、相手が健康でいられることを願う気持ちが込められた別れ際のあいさつの言葉です。

「お元気で」だけで使われることもありますが、「どうぞお元気で」「それではお元気で」などもよく使われる言い回しです。

「お元気で」の意味②:皮肉を込めた別れの言葉

「お元気で」には「二度と会わない」という意味で使われることもあります。相手の健康を気遣う「お元気で」をあえて使いながら、「もうあなたには会いたくない」、「会うつもりはない」という意味が隠されています。

「お元気で」の使い方と例文

「お元気で」はしばらく会えない人との別れの言葉として使う

「お元気で」は「しばらく会えない人との別れの言葉」として使います。またすぐ会える機会がある相手には使われません。

「お元気で」の例文
それではまた来年お会いしましょう。それまではお元気で。

「お元気で」はメールや手紙でも使われる

「お元気で」は書き言葉として、メールや手紙の結びの表現として使われます。しばらく連絡を取る予定にない相手に向けた表現になります。

メールや手紙での「お元気で」の例文

最後になりましたが、ご家族の皆様にもよろしくお伝えください。お元気で。

「お元気でいらしてください」で目上の人に使える別れの言葉

「お元気でいらしてください」は「お元気で」を丁寧にした尊敬表現になり、目上の人に使える別れ際の言葉です。

「お元気でいらしてください」の「いらしてください」は「いらっしゃってください」の略語になり、「いらっしゃる」は尊敬の意味を表す補助動詞です。「元気でいる」ことを継続させるという意味があるので、「お元気でいらしてください」は相手に敬意を表しながら健康であることを願う表現です。

江戸時代までは女性的な表現として使われていましたが、現在では性別に関係なく使われています。

「お元気でお過ごしください」も目上の人に使える別れの言葉

「お元気で(に)お過ごしください」も目上の人に使える尊敬表現で、「元気のまま暮らされることを願う」という意味になります。

「過ごす」の送り仮名は「ごす」であり「す」でありません。「過す」とすると読み方は同じでも「度が過ぎる」という意味に変わってしまいますので、送り仮名には気を付けましょう。

「お元気であられますように」は高い敬意を表した別れの言葉

「お元気であられますように」は「お元気で」を使った尊敬表現のひとつなのですが、敬意の度合いが高くなった表現です。「あられる」とは「いる」の尊敬語で、高い敬意を表すべき年配の方や著名な相手などに使われます。

「お元気であられますように」を使うときには大げさな印象を相手に与えるかもしれませんので、その意味をよく理解して相手を見定めて使うようにしましょう。

「お元気で」の皮肉を込めた使い方も

二度と会いたくない相手に対して「お元気で」と別れ際に使うこともできます。この使い方は相手に不快な思いをさせることがありますので、使う相手を見定めて、相手に悪く思われても仕方がないという気持ちで使う必要があるでしょう。

「お元気で」を使うときの注意点

「お元気で」は尊敬表現だが目上の人には使わない

「お元気で」の「お」は尊敬の意味を表す接頭辞なので、「お元気で」は尊敬表現になります。ただし「お元気で」とだけ使うとぶっきらぼうな印象になり、目上の人に対して丁寧さが欠けているように聞こえます。そのため目上の人には「お元気で」と使うのではなく、「お元気でいらしてください」などより丁寧な言い方をするようにしましょう

「お元気で」はビジネスシーンでは使われない

ビジネスシーンで「お元気で」は使われません。なぜなら「お元気で」はしばらく会えない人への別れの言葉なので、ビジネス上での縁が切れてしまうことを連想させるからです。

「お元気で」の類語(類義語)と言い換え表現

「お変わりなく」

「お変わりなく」はそのまま健康でいてくださいという意味の表現で、別れ際のあいさつやメールなどの結びの言葉に使われます。「お元気で」と同じように短く、その意味からも「お元気で」の言い換え表現として使われています。

またメールなどでは「お変わりなくお過ごしですか」のように本文の始まりに相手の様子をうかがう言葉としても使われます。

「健やかにお過ごしください」

「健やかにお過ごしください」は相手の健康を祈る表現です。「お元気で」よりも丁寧な表現で、メールなどの結びの言葉として、また「健やかにお過ごしのことと存じます」のように本文の初めに使われることもあります。

「お体にお気をつけください」

「お体にお気をつけください」は相手の健康を気遣う尊敬表現です。「お元気で」よりも丁寧な表現になり、寒さや暑さが厳しくなり体調を崩しやすい季節でよく使われます。

「つつがなくお過ごしください」

「つつがなくお過ごしください」は相手の健康を祈る尊敬表現です。「つつがなく」の意味は「健康である」や「無事である」という意味の言葉で、「つつがなくお過ごしください」で「特に健康面で支障がないまま過ごしてください」という意味になります。

「またお会いできることを楽しみにしています」

別れ際のあいさつやメールなどの結びの言葉では、「お元気で」のように健康を祈る表現の代わりに「またお会いできることを楽しみにしています」という表現を使うことができます。

「またお会いできることを楽しみにしています」は「再開を望む」という意味の丁寧な表現で、また会えたら嬉しいということを相手に伝えるときに使われます。

ビジネスシーンで「またお会いできることを楽しみにしています」を使えば、また一緒に仕事ができるといいですねという次のビジネスを願うメッセージにもなります。

「お大事にしてください」

相手の体調が悪いときには「お大事にしてください」という表現が使えます。「お大事に」には相手の健康をいたわる意味が込められています。

ビジネスでも使える「お元気で」の類語(類義語)と言い換え表現

「ご自愛ください」は相手の体調を気遣う表現

「ご自愛ください」は相手が体調を気を付けることを望む表現です。目上の人に使われる表現で、かしこまった意味合いもあるのでビジネスシーンでよく使われています。

「お体をご自愛ください」と表現を目にすることがありますが、これは誤用です。「ご自愛」にすでに「体」の意味が含まれていますので「お体を」は付けずに「ご自愛ください」と表現しましょう。

「ご健勝をお祈り申し上げます」はかしこまった表現

「ご健勝をお祈り申し上げます」も相手の体調を気遣う表現で、大変かしこまった表現です。「健勝」は「健康で元気な様子」という意味で、「ご健勝をお祈り申し上げます」で相手の健康を願う表現になります。ビジネスメールや手紙でよく使われます。

「お元気で」と言われた時の返事の仕方は?

「ありがとうございます」と感謝の言葉で答える

「お元気で」と別れ際に言われたら、自分のことを気遣ってくれた相手に対して感謝の気持ちを伝える返事をします。「ありがとうございます」「お気遣いありがとうございます」などの表現で相手に感謝をすれば、気持ちよく相手と別れることができるでしょう。

相手の健康を気遣う表現で返すこともできる

また相手の健康を気遣う表現を返すこともできます。返答例として、「あなたもお元気で」「○○様もご自愛ください」があります。

「お元気で」の英語表現

「お元気で」の英語で「take care」

「お元気で」は英語で「take care」と言います。「take care」とは「気をつける」という意味の英語表現ですが、相手に「take care」と語りかけるときには「自分のことに気をつけて」と解釈されて「お元気で」という意味になります。

「あなた自身」という意味のyourselfをつけて「take care of yourself」にすると、相手への気遣いが強調されてより丁寧な表現になります。

まとめ

「お元気で」とは相手の健康を気遣う表現で、別れ際やメールなどの結びの言葉として使われます。しばらく会えない相手への別れの言葉になるため、すぐに会う約束している相手には使いません。また敬語表現ですがビジネスシーンなどで使うには軽い印象を相手に与えるので、「ご自愛ください」など別の表現を使います。

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「難解なワードでもわかりやすく」をモットーに、常識ワードからビジネス用語、時には文化・アート系など、幅広く記事を書かせていただいています。ドイツ在住で2児の母。好きな食べ物はビターチョコレートとナッツ類。