「近日中」はどのくらいの日数?意味や使い方・類語との使い分けも

「近日中にご連絡します」と言われ、いつまで待てばいいのか?と疑問に思った人もいるのではないでしょうか。「近日中」とはいつまでをさすのか、その意味と使い方を例文で詳しく解説します。類語「一両日中」との違いや、曖昧さを回避したい場合の言い換え表現など関連用語についても紹介しましょう。

「近日中」の意味とは

「近日中」とは「近いうちに」を意味する

「近日中」とは「近いうちに、数日の間に」という意味です。「きんじつちゅう」と読みます

「近日」は「近いうち、ちかぢか」という意味、「中」は「ある範囲のうち」という意味で用いられています。

「いつまで」の目安となる日数は2~3日

「近日中」には3日以内、5日以内などの「いつまで」「何日間」といった明確な日数の定義はありません。ただし、ビジネスシーンでは大体「2~3日の間」という意味で用いられることが多いです。

たとえば「近日中に詳細をお送りします」といった場合は、少なくとも2~3日の間に詳細の情報が送られてくるととらえてよいでしょう。

長い場合は数か月を意味することも

「近日中」には具体的な日数の定義があるわけではないので、2~3日に限らず、長い場合は1、2週間、さらには1か月程度を指す場合もあります。

たとえば、公開が予定されているものの具体的な日付が決まっていない映画は「近日中に公開予定です」とプロモ―ションされますが、実際には3か月先の公開ということも多いものです。また、商品の入荷日に関しても「近日中に入荷予定」としながら1か月程度先ということもあります。

このように、必ずしも「近日中=数日」というわけではなく、使用シーン、あるいは使用する人の意図によって大きく変わってきます。

「近日中」の使い方とは

「近日中」は敬語とともに使える

「近日中」はビジネスシーンで敬語と共に用いることが可能です。「近日中」には敬語としての意味はないため、前後の表現に配慮することで目上の人にも使える表現となります。たとえば「詳細は近日中の発表を予定しております。ご了承くださいませ」と目上の人に対して使っても問題ありません。

また、目上の人への使用例としては誘いを辞退する際に「近日中にご連絡します」と返答を濁す例も挙げられます。後日「あいにく参加できません」と断りを入れる必要はありますが、ワンクッションおくことで断りにくさを軽減することができるでしょう。

ビジネスシーンでは明確な期限を伝える

「近日中」は日数に定義がないため、自分は1週間のつもりでも相手が2~3日だと認識するなど期間の認識に差が生まれてしまう表現です。

そのため、締め切りや期限が信用問題に発展するビジネスシーンでは、「近日中」ではなく明確な期限を添えた表現が望ましいでしょう。

「近日中」を使った表現と例文

「近日中に連絡します」は連絡を待ってもらうときに

「近日中に連絡します」とは、結果や詳細の連絡を待ってもらう際に使用する表現です。バイトの面接後に「(結果は)近日中に連絡します」と言われることもあるでしょう。

「近日中に連絡します」と言われた場合は、一般には2~3日が目安です。長くても1週間以内には連絡がもらえると考えられます。一方で、自分が「近日中に連絡します」と使った場合には相手を待たせていることを自覚し、できるだけ早い連絡を心がけるのが良いでしょう。2~3日以上待たせる場合にはフォローを入れるのがベターです。

例文

面接の結果は近日中にご連絡いたします。

「近日中にお伺いしたいのですが」と都合を尋ねる

アポイントを取る際には「近日中にお伺いしたいのですが」と前置きした上で都合を尋ねます。「15日にお伺いしたいのですが」とピンポイントで指定するよりも、相手の都合に合わせるニュアンスになります。また、「近日中」とすることで、相手が近い日程で調整してくれるというメリットもあります。

例文
  • 近日中にお伺いしたいのですが、可能でしょうか
  • 近日中に○○の件でお時間頂きたいのですが、ご都合いかがですか。

「近日中にお手元に届くかと存じます」は発送後に使う

「近日中にお手元に届くかと存じます」とは、通信販売などで発送後によく用いられる表現です。「近日中に届く=発送したのでもうすぐ届く」というニュアンスで用いられます。海外便などで日数がかかるケースも考えられますが、一般には2~3日程度で届く場合に使うことが多いでしょう。

一方で「近日中に発送します」という表現では、いつ手元に届くのか非常に曖昧です。2~3日で発送となった場合には1週間前後で手元に届くかもしれませんが、1~2週間後に発送されるとも考えられます。発送元は予定通りのつもりでも、受け取る側を想像以上に待たせるかもしれません。取引のトラブルを防ぐためにも、あまりお勧めできる言い回しではありません。

「近日中」の類語と言い換え

「数日中」に言い換えることも

「近日中」と似た意味の表現では「数日中」が挙げられます。「数日中(すうじつちゅう)」とは「数日のうち」を意味し、大体2~3日を指します。長くても5~6日で、1週間以上という場合には使用しないことが多いです。

「近日中」よりも幅が狭い表現ですが、「数日中」も明確な定義がなく曖昧な点は変わりません。誤解を生まないよう使うときは配慮が必要です。

「近々」とはごく近い将来を指す類語

近々」は近い将来を意味する表現です。「すぐに」「もうすぐ」といった意味で、ごくごく近い将来を指します。「ちかぢか」あるいは「きんきん」といった読みをします。「近々公開予定だ」というと、「もうすぐ公開予定」という意味にとることができます。

「一両日中」は今日~明日中を意味する

「一両日中」とは1~2日中、つまり「今日明日中」という意味です。「一両日中に連絡します」は「今日明日中に連絡します」という意味になります。

しかし、「一両日中」は「明日~明後日中」と認識されることも多く、現代ではどちらの意味でも間違いには相当しないとされています。そのため、本来は「今日明日中」と明確な定義があった「一両日中」ですが、解釈の幅が広がったことにより、昨今では認識に差が生まれる懸念が生じています。

たとえば「一両日中に連絡すると言ったのに、連絡がない!」というクレームにもなりかねないため、「明日までに」「明後日までに」と期限を明確にした言い回しが無難です。

「早急に」と言い換えて誠意を伝える

「早急に」とは「非常に急ぐこと」を意味します。「早急に対応します」というと「急いで対応する」という意味です。「近日中に」が曖昧なニュアンスであるのに対し、「早急に」は「急ぐ」という意味から、優先的に誠意をもって対応する姿勢が伝わります。

なお、「早急に」は「さっきゅうに」あるいは「そうきゅうに」と読みます。

「近日中」の英語訳とは

英語では「in a few days」「soon」で表現

「近日中」は英語では「数日のうちに」を意味する「in a few days」を使った英訳が一般的です。たとえば、「I’m thinking of visiting you in a few days.」は「近日中に伺う予定です」と和訳できます。

また、近日公開の映画が「coming soon」と称されるように、「soon(まもなく)」を使った英訳も可能です。たとえば、「I’ll deal with it soon.」は「近日中に対応予定です」と和訳できます。ただし、「soon」は「すぐ」の意味でも用いられるため、「近日中」のニュアンスでの使用には注意も必要です。

まとめ

「近日中」とは「ちかいうちに、数日のうちに」という意味の表現です。ビジネスでは「2~3日のうちに」という意味で用いられることが多い一方、明確な定義がないため1週間や数か月先を指して用いられることもあります。

認識の齟齬を防ぐためには、「○日まで」という具体的な期限を明示するのがベストです。曖昧なニュアンスで使う場合でも、2~3日経過後にフォローを入れるとよいでしょう。