「思い立ったが吉日」の意味は?使い方の例文や類語「善は急げ」も

「思い立ったが吉日」は、何かを始めようと思ったらすぐにでも始めるのがよい、といったニュアンスで使われることわざです。自己啓発への心がけや座右の銘としても選ばれる言葉ですが、正しい意味を把握していますか?

ここでは「思い立ったが吉日」の使い方の例文や、「善は急げ」などの類語も紹介しています。

「思い立ったが吉日」の意味と由来とは?

意味は「始めようと思ったらすぐ実行するのがよい」

「思い立ったが吉日」とは、「何か物事を始めようと思ったらためらわず、すぐにするのがよい」という意味です。

新しいことをスタートさせたり予定していた物事に着手する時、面倒だったり億劫がったりする時もあるでしょう。しかし、習慣や習い事など自分がしたい事柄が頭に浮かんだら、「思い立ったが吉日」と躊躇せず即実行に移すのが好ましいことを表します。

「思い立ったが吉日」の由来は「暦の吉日とかけて」

「思い立ったが吉日」の吉日とは、暦の上で縁起がよい日やめでたい日、つまり「物事をするのに好ましい日柄」を意味します。一般的には吉日とは「大安」「虎の日」「天赦日」などを指し、結婚式や祝い事をする日として選ばれています。

その「吉日」を暦とは関係なく「思い立った日を縁起のよい日」とし、ことわざとして確立したのが「思い立ったが吉日」です。

「思い立ったら吉日」や「思い立つ日が吉日」とも

「思い立ったが吉日」は、似た言い回しで「思い立ったら吉日」または「思う立つ日が吉日」という場合もあります。どちらも意味は「思い立ったが吉日」と同じです。

また「思いついたが吉日」という言い方もあるようですが、こちらは誤った言い回しとなります。会話での使用はもちろん、手紙やメールなどで使うときは気をつけましょう。

「思い立ったが吉日」の使い方と例文

「思い立ったが吉日」でやる気に拍車をかける

「思い立ったが吉日」という言葉は「何かをしようと思ったら、そう決意した日に始めるのがよい」という意味です。このことわざの力を「やる気」に向ければ、実際の行動へと後押しをすることができます。つまり、自分への励ましとして活用するということです。

日々仕事や子育てに追われていたり、性格的に決めたことをなかなか実行に移せないという人もいます。そういった状況の中で「思い立ったが吉日」という言葉を使えば、やる気に拍車をかけることができます。また、自分はもとより周囲のやる気を高めることもできるでしょう。

「思い立ったが吉日」は自分への戒めに使うことも

「思い立ったが吉日」を、なかなか有言実行ができない自分への戒めの言葉として使うこともできます。いつも「やろう、やろう」と思ってばかりで、行動に移せないことは誰にでもあるでしょう。

「思い立ったが吉日」は、このような状況において自分の尻を叩く目的で使われたり、自らの優柔不断な行動パターンを忠告するのに効果的なことわざだとも言えます。自分を非難するという手厳しいニュアンスはありませんが、自分への戒めの気持ちを促してくれることわざです。

「思い立ったが吉日」を座右の銘にすることも多い

「思い立ったが吉日」は、そのことわざの意味から「座右の銘」としても選ばれることがあります。

社会人であっても学生でも、何かを成就させるためには「実行」することが何よりも大切です。重い腰を上げ「さあ、今が始め時」と決断することで、最初の一歩を踏み出すことができます。座右の銘として掲げれば、一日の行動スピードや日々の達成感も変わってきます。

「思い立ったが吉日」を使った例文

  • 思い立ったが吉日で、今日からジムに通い始めた
  • 新規開拓の数を増やし始めたが、思い立ったが吉日で感触は上々である
  • 三日坊主の私だが、思い立ったが吉日という言葉を胸にダイエットに挑戦しようと思う

「思い立ったが吉日」の類語とは?

「善は急げ」は「よいことはためらうな」

「善は急げ」とは「よいことをする時は、ためらってはいけない」という意味があります。よいと思ったことはすぐに実践せよ、躊躇せずそく行動に移せ、という意味で使われます。

「思い立ったが吉日」と同様に、自分への励ましや「先延ばしをするな」という戒めの意図をもって使われます。

「好機逸すべからず」は「よい機会を見逃すな」

「好機逸すべからず」とは「よい機会は見逃してはいけない」という意味があります。物事を始めるよいチャンスがある時は、それをうっかり見過ごしてならないことを表し、おおむね「よい考えが浮かんだり、何かよいことを思いついたらすぐに行動すべし」という教訓のような位置づけで使われます。

また、物事をする際「適当な時期を逃すのはもったいない、だからすぐしよう」という、行動促進にも役立つことわざです。そのため、ビジネス会議や自己啓発のシーンなどで好んで使われます。

「旨い物は宵に食え」は「よいことは早くするのが得」

「旨い物は宵に食え」は、直訳すると「美味しいものは朝まで待たず、夜のうちに食べてしまった方がよい」の意味で、転じて「よいことに対してはあれこれと考えず、早くするのが一番」ということを表しています。「すぐに行動を起こすべき」というニュアンスが「思い立ったが吉日」と似ている表現です。

一般的に食べ物や料理は、時間が経つと鮮度や味が落ちてしまいます。それなら、美味しい間に食べたほうが賢明です。そういった背景から生まれたことわざが「旨い物は宵に食え」となります。

「思い立ったが吉日」の対義語・反対語とは?

「物には時節」は「物事には適した時期がある」

「物には時節」とは「物事をするには、それに適した時期がある」という意味があります。つまり、その時期を外して別の時期に行っても成功しない、物事が上手く進まないということを表しています。

逆を言えば、物事をするにはある適切なタイミングを見計らうべきである、という意味でも解釈できます。急いで事をスタートさせるより、じっくりと好機が訪れるのを待って、それから取り掛かろうという意味でも使われるため「思い立ったが吉日」とは反対の意味となります。

「思い立ったが吉日」を英語でいうと?

英語1「Strike while the iron is hot」

「Strike while the iron is hot」は、日本語で言う「鉄は熱いうちに打て」の英語フレーズです。意味は「何かを思い立ったら、その情熱や意欲が強いうちに即始めよ」となるため、「思い立ったが吉日」と似たようなニュアンスで使うことができるでしょう。

もっとも、英語圏では広く浸透している言い回しであるため、意味も通じやすいです。

英語2「There is no time like the present」

「There is no time like present」は、直訳すると「今よりよい時期はない」となります。つまり、「今を逃すな」「後伸ばしするな」という意味で使われます。

何かを始めようと思ったり、よいアイデアが浮かんだ時などに「今がベストな時期」とやる気を促す目的で使われます。

まとめ

「思い立ったが吉日」とは「物事を始めようと思ったら躊躇せず、すぐに行動を起こすのがよい」という意味です。何事も思い立った日をよき日とし、待たずにすぐ実行に移すことが何より得であることを表します。

類語には「善は急げ」や「好機逸すべからず」などがあり、言い換えのことわざとして活用できます。座右の銘として、またはやる気を促す言葉として効果的に使ってみましょう。

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snowymt11
都内私立大卒(経済学部)、旅行会社、中堅商社を経て、豪州に移住。母親に小さい頃から「ことわざ」「言い伝え」「四字熟語」を毎日聞かされていた経緯あり。読んでいて疲れない記事書きがモットーです。日本最高!